夜行バスのすすめ「どこでもドアは、まだ要らない。」
夜行バスに乗り過ぎて、気がついたらWILLER Travelのゴールドランク、
プレミア会員になっていた渋川です。
実は私、公共交通機関を使っての移動が好きでして。
旅行が好きなのか、乗り物に乗るのが好きなのか、近頃は区別がつかない始末です。
それにしても、今日はなかなか寝付けない。
ということで、今宵はこの大きなバスにゆっさゆっさされながら、
物思いにふけってみようかと思います。
そう、こんなにも私を魅了する、この長方形の乗り物について。
夜行バスの何がイイって、今晩はその良さについて語り明かしましょうか。
今はまだ朝の2時。時間はたっぷりとあります。
今日の主題歌
この記事は、ちょうどこの曲を聞き終える頃には、読み終えることができます。
大きく分けて3つあります。
まず1つ目に好きなのは、休憩地のSA。
あのなんともいえない空気感。
夏はもんわりとした空気と、肌にまとわりつくガソリンの匂い。
それからセミの鳴き声。
誰も使ってない自販機と、ボヤッと光る公衆電話。
冬は肌に突き刺さる外気と、
無性に飲みたくなる紙コップで出てくる温かいイチゴミルク。
凛とした静寂のなか、夜空に広がっている星の瞬き。
あと、「この地には、もしかしたら二度と訪れることは無いんだろうなあ」
ってセンチメンタルな感傷に浸りながら、昇る朝日を眺めるのも格別です。
思うに、バスとは非常に閉鎖的で、パーソナルスペースが少ない空間です。
あの棺の中から這い出せた瞬間に、この上ない幸福を味わえるということは、
言うまでもないことなのでしょう。
良い。実に楽しい。
2つ目に、想いが交錯するところが好きなんです。
なぜなら、バスに乗っている人の数だけ、
目的地での任務や夢があるからです。
例えば、夢を抱えて上京する人。
出張帰りの人。
遠距離恋愛の恋人に会いに行く人。
ひとりひとりの想いは、バスの運転手さんですら、知らない。
本人と関係者以外誰にも分からない。
もしかしたら本人しか分からない。
いや、本人すら分からないで乗っている人もいるかもしれません。
ええ、ロマンがあります。
そして3つ目に、、、、。
なんだか、いま最高にハッとする考察をひらめいたんですよ。
でも、思いついた衝撃で、ひらめいた瞬間忘れてしまったので、
思い出したらまたどこかでふれますね。
ともかく、こんなにドラマチックな箱が他にあるでしょうか?
だらだらと、とりとめのない事を書いていますが、こんな感じに寝付けない人は、
同じバスにあと何人いるのでしょうか?
あと、運転手さんは道中、いったい何を考えているのでしょうか?
分からないことが多い世の中ではありますが、この文章を書きながら、
いま一つだけ分かったことがあります。
早く寝た方がよい。
「はい。おやすみなさい。」